2023/10/31ブログ
オンライン接見はいつできるのか
弊所では刑事事件を相当数取扱っています。
被疑者被告人の方が警察署や拘置所等に留置されている場合、
充実した弁護活動のためには留置施設での接見が欠かせません。
とはいえ、奈良県内だけでも、遠方の留置施設であれば片道１時間かかることはざらですし、
県外の警察署となればなおさらです。
１日で複数の留置施設を回ることもありますから、
そういった場合は半日以上移動と接見の時間に費やされてしまいます。
刑事手続のＩＴ化に伴って、いわゆるオンライン接見（ビデオリンク方式による接見）が
検討されていますが、秋の夜長に警察署から帰る昨今、オンライン接見が早く実現しないかなあと
切実に思うところです。
ちなみに、諸外国ではオンライン接見が普通に行われているところもあるようです。
（参考：http://www.kinbenren.jp/declare/2021/2021_11_19-2-01_2.pdf
「実務家及び研究者へのアンケートを手掛かりとした、刑事手続ＩＴ化に関する諸外国の実情調査と考察」
2021年、山本了宣（大阪弁護士会）著）
なんでも外国のまねをすればいいというわけではありませんが、良いものは取り入れてほしいものですね。
－川辻 哲也